(©映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』)
はわわっ、羽輪のどかですっ!
この日曜日、やることなくて、すごく暇だったんですよ。あんまりにも暇だったから、映画でも見るかーと思って、見に行ったのが、映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』です。
正直、この映画には期待してなかったんですよ。ラノベ原作のアニメ映画ってあんまりおもしろくないというイメージが僕の中にあったから、まあ暇つぶしになりゃいいかぐらいのノリで見に行ったわけ。
なめていて、すいませんでしたっっっ!!!めっちゃくちゃ、おもろしかったです!!!!
え?何?最近のラノベ原作映画ってこんなに面白いの!?もう、ワクワクするし、泣けるしで、すごい濃密な2時間でしたよ!
という訳で今回は、映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』の感想を書こうと思います。
ネタバレありです。
目次
あらすじ
映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』は、本編よりも6000年前の世界のお話です。
この頃は、全てがゲームで決まる「盤上の世界」の制度はまだ出来ておらず、多くの種族は唯一神の座を奪い合って戦争し、その結果、たくさんの命が奪われています。
特に人間は、強大な力を持つ他種族によって滅ぼされかけています。
その現状をなんとかするべく、人間たちのリーダー・リク(今作の主人公)は奔走しますが、成果は出ず、人間たちは戦争が早く終わるように祈ることしかできません。
そんな絶望的な状況の中、リクはエルフの森で、エラーを起こした機械の少女・シュヴィと出会います。
シュヴィは自身のエラーを直すために、リクに「人間の心」ついて教えて欲しいと頼むのでした…。
映画『ノーゲーム・ノーライフ』感想
設定がよくわからなかったのに、面白かった!
僕は『ノーゲーム・ノーライフ』について、全然詳しくなくて、以前アニメをさらっと見た程度なんですよ。
だから、今作に出てくるいろんな専門用語の半分くらいが、わかりませんでした。
エルフとかドワーフとかはわかるけど、フリューゲルって何?エクスマキナって何?イミワカンナイ…てな感じ。
物語の後半で、神々の攻撃を一点に集めることで、そこに超パワーが発生し、それを利用して惑星を破壊し、そうすることで唯一神が顕現する?的な展開になるんですが、もうサッパリわからない。完全に置いてけぼり状態。
これだけ聴くと、全然楽しめてなさそうですよね。でもね、めっちゃ面白かったの!これってすごくね?
今作は話のテンポが抜群にいいんですよ。要所要所で迫力のバトルシーンを入れてくれるから、全く中だるみしない。
それに本編に比べて、かなりシリアスな内容なので続きが気になってしょうがない。
そして、なによりリクとシュヴィの存在!この二人が全力で、僕を泣かしにくるのよ。
この二人の心理描写がすごく丁寧で、見てるこっちは切ない気持ちになって、涙腺がゆるゆるになるの!
こういった要素が合わさって、設定がわからなくても、バリバリ楽しめる作品になっていました。
いやーすごい。細かな設定がわからなくても、映画って楽しめるもんなんですねえ、初めて知りました。
シュヴィが僕の涙腺に集中攻撃を仕掛けてくるんですが…。
(©映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』)
シュヴィが僕を泣かせにくるという話の前に、シュヴィの設定について少し書きます。
彼女は、エクスマキナという機械でできた種族で、もともと「連結体(クラスタ)」という群で行動していました。
エクスマキナ種は仲間の思考をネットワークで共有している(禁書のミサカネットワークみたいな感じ)のですが、彼女にエラーが発生したため、連結体は全ての個体にエラーが発生することを避けるため、彼女をネットワークから排除します。
ネットワークから排除されたシュヴィは、それ以降、単独行動をとっていました。その時に、リクと出会います。
以上がシュヴィの設定です。
そんで、話を戻しますが、シュヴィがめっちゃ僕を泣かしにくるんですよ。
シュヴィはリクと過ごすことで、機械の身でありながら、少しづつ人の心について学んでいきます。
この時点で、僕は「あ、これ、たぶん泣かしに来るな。ロボットが人間を好きになって、でも先に人間が寿命で死んでしまって、涙を流す…みたいなパターンやな。知ってる知ってる。」と一人で納得してたんです。
でも、そんなテンプレみたいな展開ではなかったのです。
物語の後半で、シュヴィは敵に瀕死の重傷を負わされます。
それでも愛するリクのために、死に物狂いで戦い、生きてリクのところに帰ろうとあがきます。この時点で、もう僕の涙腺に軽くジャブを入れてきやがるシュヴィちゃん。
リクに出会う前のシュヴィなら、瀕死の重傷をおった時点で、諦めてるんですよ。
彼女は本来機械なので、冷静に勝率を分析し、無駄な行動をしないようになっていますから。
しかし、このシーンで、シュヴィは決して勝てない敵とも諦めずに戦う。
この時点でシュヴィは機械から人になってるわけですよ。リクとの日々で、彼女はいつしか人間の心を手に入れていた…。もう。これだけで涙腺の弱い僕は泣きそう…(´;ω;`)ウゥゥ
そしてこの後、シュヴィは何としてでもリクの下に生きて帰るため、連結体に再接続を要請します。
しかし再接続すると、シュヴィが大切にしていたリクへの想いを、連結体に渡してしまうことになるんです。
そうなることを全部知ったうえで、それでも彼女はリクのために、自分の記憶を渡すことを承諾します。
しかし一度彼女は、連結体に再接続を拒否されてしまいます。その時にシュヴィは叫びます。
「……ゴチャゴチャ、言わないでッ この想いを――継いでよぉぉッ!!」
ここで、僕の涙腺にストレートパンチがヒット!!
おいおい、こんなのずるいだろ。どんだけ、僕を泣かせたいんだ、シュヴィちゃん。こんなの泣くに決まってんだろ。
リクとの大切な思い出を全て失くしてでも、リクの願いを叶えるため、目の前の敵を倒す。どれだけの覚悟を背負って、この選択をしたのでしょうか?想像しただけでも、泣けてきます。
そして、シュヴィは悲しいことに死んでしまうんですが、死ぬ間際のセリフがまたヤバいんですよ。
「……リク……ねぇ、リクぅ…………シュヴィ……やっと、わかった、よ……? ……シュヴィ……リクに会えて――本当に……幸せだよ…………次こそ……二度と、離れない……よ……ほんと、に……愛してる……」
これ、ずるいだろおおおおおおおおお!!!!!!!泣くに決まってるだろおおおがあああああああ!!!!!涙腺にクリティカルヒットですよ!!
最初はただの機械でしかなかったシュヴィが、リクと出会うことによって、人の心を得た。そのことをしっかりと表す名シーンです。
涙なしでは見られません、たぶん何回見ても泣くと思う。それほどまでに素晴らしかった。
そしてその後、リクのところにシュヴィの遺言が届きます。
「私は機械なので、これは死ではなく道具の損失でしかない。だから、まだあなたは負けじゃない」
くっそ泣けるううう!死んだ後も僕を泣かせに来ますか、シュヴィちゃん!?もうとっくに涙腺オーバーキルなんですけどおおおおおお!!!!
補足すると、リクは戦いの前に「盟約」というルールを設定していて、その中に「誰も死なせてはならない。これを破った場合敗北とみなす」というのがあります。
ここでシュヴィは、「私という道具が壊れて失われただけ。だからルールには抵触しない。あなたはまだ負けていないから、戦って!」と遺言で、リクに咤激励してるわけです。
どんだけ、いい子なんだシュヴィちゃん…。でも、もう僕を泣かすのはやめてね…。(´;ω;`)ウッ…(´;ω;`)ウゥゥ
とにかく、シュヴィちゃんが僕を泣かしまくる映画でした、はい。
時空を超えたリクとシュヴィの愛に、全俺が涙した。
リクの働きによって戦争は終結し、平和が取り戻されました。しかしリクとシュヴィは戻ることはなかったのです。
リクとシュヴィがいない、この虚しさ。戦争に勝ったのに…どうしてこんなに悔しいんだ…。
でも、彼らのおかげで、もう無駄な血がながれることはありません。彼らのおかげで、これからは全てがゲームによって決定されます。
そう、つまりここから『ノーゲーム・ノーライフ』本編の世界につながるわけです。
(©アニメ『ノーゲーム・ノーライフ』)
そして、リクとシュヴィは、本編の主人公・空と白として生まれ変わります。「ずっと一緒にいたい…。」というリクとシュヴィの願いがやっと叶ったんです。うう、よかったよぉぉ…。
もうね、空と白が、リクとシュヴィの生まれ変わりと知ってしまった今、二人を見ると心が締め付けられる。よかった…本当によかった…。これからはずっと一緒にいられるね…。
なんだか、もう一度アニメを見直したくなりました。たぶん今の状態で見たら、何気ないシーンでも感動しそう。
最後に
映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』は、すっごく泣ける作品ですっ!
いやーいい映画に出会いましたよ~生きていてよかった~。
ぜひとも2期をやって欲しいなあ~。お願いしますよおおおおお。
ということで、映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』感想を終えようと思います。
じゃあね~はわわ~。