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漫画『階段途中のビッグノイズ』感想。とにかく青春!なバンド漫画でした!

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はわわっ、羽輪のどかですっ!

今回紹介する漫画は『階段途中のビッグノイズ』です。

この漫画は、文化祭でバンド演奏することを夢見る少年たちを描いた音楽漫画です。

この漫画を一言でいうと「青春」。これに尽きる。

当時の高校生活を思い出してしまうほどのリアルな青春描写に、思わず胸がキュンキュンしてしまいました。ああ、青春ってやっぱいいな~。

ということで今回は、青春ど真ん中のバンド漫画『階段途中のビッグノイズ』を、紹介します。

 

漫画『階段途中のビッグノイズ』あらすじ

(©『階段途中のビッグノイズ』)

お人好しで、自己主張が苦手な少年・神山啓人(かみやま けいと)には夢があった。

それは憧れの高校、県立大宮本田高校で開かれる文化祭、田高マニアでバンド演奏をすること。

その夢を実現するために、軽音楽部に入部した啓人だったが、現実は非常だった。

不良の上級生2人のせいで、練習することができず1年間彼らのパシリにされていたのだった。

 

さらに極めつけに、上級生二人がマリファナを吸っていたせいで、軽音楽部は廃部に追い込まれてしまう。

夢が叶えられなくなったことに深く絶望し、全てを諦めようとする啓人。

 

(©『階段途中のビッグノイズ』)

そんな彼の前に、軽音部の幽霊部員・九十九伸太郎(つくも しんたろう)が現れる。

「ずっと真剣にバンドをやりたいと思っていた啓人が、こんな目に遭うのは間違っている。教師共に直談判しに行くぞ!」

啓人は伸太郎と共に、軽音部の廃部を止めるよう教師を説得しに行くのだが…。

こんな感じの漫画です。全4巻で完結しています。

 

漫画『階段途中のビッグノイズ』感想

普通の高校生が文化祭で演奏するだけ…だがそれがいい

(©『階段途中のビッグノイズ』)

漫画『階段途中のビッグノイズ』は、普通の音楽漫画のような派手な展開はありません。

武道館を目指したりしないし、他の競合バンドとバトルもしません。

なんなら、オリジナル曲も一切やりません。有名な80年代の洋楽をコピバンするだけです。

普通の高校生が、文化祭で演奏することを目指して頑張るだけの話です。

 

ですが、それがすごくいいんですよね。

高校生バンドのリアルな空気感を感じられて、なんだか懐かしい気持ちになります。

ああ、あの頃は青春してたなあ…って気持ちになる。

僕自身、高校の文化祭でバンド演奏をしたことがあるので、余計に当時を思い出して、ノスタルジーな気分になってしまいましたね。

 

自分たちのバンドも他のバンドも、みんな好きなバンドの曲を弾くだけのコピバンでした。

プロになるとか微塵も考えちゃいない。ただバンドをするのが楽しいから、バンドやってる。

そんな音楽で楽しく遊んでいた頃を、この漫画はふと思い出させてくれました。

社会人になってから、灰色の人生を送っている僕ですが、そんな僕にも青春があったんだなあ…と、この漫画を読んでしみじみ思いましたね。

(『©階段途中のビッグノイズ』)

『階段途中のビッグノイズ』は、高校時代の輝かしい青春を甦らせてくれる漫画です。

特に、バンドをやっていた人は、高校生のリアルなバンド描写に心を掴まれること必須ですね。

この作品は、ひとたびページを開けばいつでも、懐かしいあの頃を思い出すことができる…そんな感じの青春音楽漫画となっています。

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とにかく爽やかで、めっちゃ青春!

(©『階段途中のビッグノイズ』)

漫画『階段途中のビッグノイズ』は、めちゃくちゃ爽やかで、青春の塊のような作品です。しかも作り物臭さが一切ない、リアルな青春を描いています。

 

そりゃあ、ご都合展開もありますよ。しかし、それを加味しても他の音楽漫画より、リアルな青春を描いています。

じゃあ、なんでここまでリアルな青春を感じられるかというと、演奏シーンよりも日常シーンにフォーカスを当てているからなんですよ。

 

この漫画では、廃部寸前の軽音楽部を立て直すために、あの手この手を使って奮闘するバンドメンバーの日常が描かれています。

軽音楽部を嫌う教師や生徒に妨害によって、屋上に行く途中の階段のスペースでしか彼らは練習することができません。

しかし、そこで練習していても、「うるさい!」と言われてしまい、仕方なく毛布で壁を作って外に音が漏れないようにするはめに…。

 

(©『階段途中のビッグノイズ』)

毛布を縫うのも、もちろん自分たちで行います。毛布をひたすら縫う彼らの姿は、健気で、ある意味読んでいて胸にきますね。

 

真夏の猛暑日でも、毛布で囲われた密室で汗を流すしながら練習する、メンバーたち。

「文化祭で演奏したい!」ただ、それだけのために日々頑張り続ける彼らの姿には、思わず胸が熱くなります。

 

他にも、バンド内でのケンカの場面や、好きな子に演奏を褒められるシーン、自分たちを目の敵にする教師に立ち向かうシーンなど、とにかく日常シーンの描写が多いです。?

このように高校生活での人間関係や、何気ない日常シーンを丁寧に描くことで、独特のリアル感を生むことに成功しています。

そんな高校生活でのリアル感を保ちながら、なおかつ超爽やかな青春シーンを繰り出してくるわけですから、否が応でも心に響くんですよ。

 

ページを開いただけで夏の爽やかな匂いがプンプンします、この漫画は。もう、めっちゃ青春してるなって感じ。この爽やかさが、たまりません。

 

綺麗に完結する

「階段途中のビッグノイズ』は、青春の塊のような感じで物語が展開していき、最後までそれを貫き通しました。何度も言うが、青春最高!

ご都合主義なところもありましたが、ほとんど気になりませんでしたし、あの青春力の前では全てがかすみます。

また、物語後半で予想外の展開になったのも、いい意味で期待が裏切られてよかったですね。まさか、あんなことになってしまうとは…。

 

そして、最後の演奏シーンは非常に感動的で、読んだ後は、「ああ、いい漫画読めたな…」と感慨にふけってしまいました。

物語全体を見ても綺麗にまとまっていて、とても読後感のいい漫画ですね。

綺麗にまとまりすぎてて、「もうちょっと彼らの活動を見ていたいな~。」と、寂しい気持ちにもなってしまいましたけどね。

 

漫画『階段途中のビッグノイズ』感想まとめ

漫画『階段途中のビッグノイズ』は、青春の塊のような音楽漫画ですっ!

リアルな青春描写が、若き日の自分と重なってノスタルジーな気持ちになれる作品ですね。そこまでいい青春を送ってない僕が言うのもなんですが…。

 

漫画『階段途中のビッグノイズ』は、こんな人におすすめ!

  • 学生時代バンドをやっていた人
  • とにかく青春を感じたい人
  • 爽やかな音楽漫画を読みたい人

 

ということで今回は、漫画『階段途中のビッグノイズ』を紹介しました。

超面白い作品なので、気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいっ!

 

 

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羽輪のどか

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