どうも羽輪のどか(@nekjinjya)です。
もうすぐ、聲の形の映画が放映されますね。前から気になっていた漫画だったので、映画放映を機に全巻一気読みしました。
今日は声の形を読んだ僕の感想を書いていきたいと思います。
目次
聲の形とは?
お前なんかに出会わなきゃよかった。 もう一度、会いたい。 耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。 耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。 ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。 やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。 幾年の時を経て、将也は、 もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。
主人公の石田将也は小学校の頃に西宮硝子をいじめたことをずっと後悔して過ごしていました。ある日偶然、西宮硝子に出会い、それ以降彼女のために尽力していく話。
正直、期待外れの漫画だった。
いきなり煽りになっちゃってます。この漫画のファンの方には先に謝っておきます。ごめんなさい。でもね、これが僕の正直な感想です。
いや、つまらなかったわけではないです。テンポよく読めましたし、読後感も意外とスッキリしていて、割と楽しめました。
ただね、このマンガがすごい1位にとかになってるじゃん?この漫画。さらに映画化までされるじゃん?
だから、僕は1位取るレベルだし、映画化されるぐらいの漫画なんだから、めちゃくちゃ面白いし、感動するんだろうなと、思って読んだんです。
この漫画に対する期待のハードルがかなり高い状態で読んじゃったんですよねえ。結果、「うーん。そこそこおもしろいけど1位取るような漫画じゃないなあ」という感想に。
どうも、読んでて納得できなかったり、賛同できない箇所があったんですよ。それが、読んでる途中ずっと気になってしまった。その気になる箇所はこちらです。
西宮硝子がなぜ石田将也が好きなのかがわからない
これ、読んでてめちゃくちゃ気になったんですよ。「なんで西宮ちゃんは石田のこと好きなんだろう」とずっと思いながら読んでました。
まあ、完結するまでにはその理由は明かされるだろと思ってたんですけど、結局明かされないまま完結してしまうというね…
僕は主人公とヒロインの両方に感情移入して物語を読んでいくタイプなんですけど、西宮が石田のことが好きな理由がずっとわからないから、西宮に感情移入しにくかったです。
普通の恋愛漫画とかなら一目ぼれっていう理由もありだと思うんです。
しかし、この漫画では、ヒロインの西宮は主人公の石田に小学校時代、ひどいいじめを受けています。
たとえ最初に一目ぼれしていても、あんなひどいいじめを受けたら好きな気持ちとか、なくなると思うんですけど…
好きになった理由が一目ぼれじゃなかったとしたら、もっと疑問が残ります。普通、あそこまでひどいいじめを仕掛けてきた奴を好きになりますかね?
いくら、いじめから年月が経っているとはいえ変じゃない?
まあ、石田は自殺しようと思うぐらい、西宮をいじめたことを後悔してますし、必死に西宮に尽くそうとしていました。その姿を見て、物語終盤で、西宮が石田のことを好きになるなら、まだ好きになった理由として理解できます。
でも、西宮は石田と再開してからすぐに石田のことを好きになってました。うーん?わけわからん。
このように、西宮が石田を好きになった理由が全く説明されてないので、西宮に感情移入しにくくて、モヤモヤしながら読む羽目になりました。
僕の中で西宮ちゃんはよっぽど変わり者なのかな?という評価なってしまった。
登場人物のクズの割合が高すぎぃ!
これは読んでて気になったというか、イライラした点ですね。 この漫画イラつかせるキャラが多い!西宮妹と永束君ぐらいじゃない?まともな人。
特に植野が読んでてイラつきました。この人ヒスってばっかじゃね?怖いんだけど…
途中で、植野が西宮をタコ殴りにするシーンがあるんですけど、どう考えてもやりすぎだろ…周りの人引いてるじゃん
確かに西宮は殴られるだけの理由はありましたが、あんなにタコ殴りにしなくていいだろ…グーパンチ二発ぐらいでいいじゃん…
西宮への私怨がすごいしね、この人。お前が西宮を殴ってるのは、西宮が石田をケガさせたからではなく、単純に西宮が嫌いだから殴ってんじゃないのと思いました。
川井も結構むかつくキャラですね。でも、川井は意外と好きです。なんか、リアル感があるキャラなんで。
西宮へのいじめを見て見ぬふりしてたり、自分が不利になると、急に石田が昔いじめをしていたことをクラスメイトにばらしたり。
なんかこういうことする奴、実際にいそうじゃない? リアル感があるキャラなんで、むかつきますけど嫌いではないです。
小学校時代の教師の竹内も読んでてイラつかせましたね。こいつがきちんとした教育をしてたら、西宮はあんなに苦しまなくてすんだだろ。
でも、いじめを隠ぺいする昨今の教師をうまく表現できていて、リアルさは感じました。
声の形のよかった点
ここまでディスばっかりだったので、そろそろよかった点も書きます。
西宮硝子ちゃんがめちゃくちゃかわいい
もう、この子めちゃくちゃかわいいし、健気!!守ってあげたくなる!!!
必死に手話で話そうとする時がかわいすぎてやばい。なんでも、我慢しすぎちゃうんですよこの子。そこが健気でかわいんだけどね。
この子は、聴覚障害のせいでコミュニケーションがうまく取れない自分が悪いから、いじめられるんだと思ってしまう。
また、自分がいたせいで、石田の人間関係が壊れてしまったんだと思い詰めてしまうぐらい健気な子です。石田にひどいいじめを過去に受けていたにもかかわらずです。
ぐう聖すぎだろ!!ただし、自殺未遂はNG。
自己犠牲が激しすぎるのは難点ですけどね。植野と足して2で割ったら、ちょうどいい性格になりそう。
声の形を読み続けた理由の半分くらいは西宮ちゃんを見るためです。毎回かわいい。
主人公に感情移入しやすかった。
主人公は小学校時代に西宮をいじめたクズ野郎なんですけど、心の底からそれを後悔して、その罪を一生償うという覚悟をして生きていくという点が好感を持てました。
口だけでなく、実際に行動に移していましたしね。好感度結構高いですよ、彼は。
小学校時代という、まだ善悪の基準がはっきりしない時にいじめをしていたという点に、まだ救いがあります。
中学校でいじめをしていたなら、善悪の基準がはっきりしている年齢なので、擁護できません。いまさら償うとか言っても、何言ってんねん、クズ野郎となります。
しかし小学校時代の善悪の基準があいまいで、担任教師がクズ野郎だった環境で起きたいじめだったので、後になって後悔し、罪を償おうとした行動は認めてもいいじゃないかなと思いました。
いじめをしたことは悪ですけど。
それに、彼は小6から高2まで長い時間ずいぶん、悲惨な人生を歩んできました。この間ずっと西宮をいじめたことを後悔しています。
これだけ後悔して、その後必死に西宮のために尽力し、西宮の命の恩人にまでなった彼はもう許されていいと思います。
あといい意味でウジウジしてたのがよかった。彼はずっと西宮に対する罪悪感を持ち続けてました。たとえ、西宮が許している感じでも、「自分は西宮に対して邪魔な存在ではないか」と葛藤している姿勢します。
心の底から西宮のことを考えていることが読み取れて、僕の中で彼の好感度は上がりました。
西宮が体感している世界を1話全部使って表現していたこと
51話で西宮が普段生きている世界がどのようなものなのかを、1話全部使って表現しています。これには驚かされました。
ふきだしに書いてある言葉が読めなくて、マジで周りが何言ってるかわからないんですよ。
この世界をずっと西宮は生き続けている…かなり壮絶だなあ…
しかも漫画だけの話じゃないですよ、これ。実際の聴覚障害を持つ人もこんな感じで暮らしてるんですよね。めっちゃ大変じゃん…
まあそういう人たちに同情する気はありません。同情するってことはその人たちを、かわいそうな人たちとして、自分より下に見てるということだと、僕は認識しています。
だから、境遇を理解しようとはしますが、同情はしません。1話全部使って、西宮の普段生きている世界を描写したことで、より西宮に感情移入できるようになった点がよかったですね。
感想
あんまり期待のハードルを高くして読むと、ダメだぞ!!
映画化とか、このマンガがすごい1位とかいう前情報がなかったら、もっと楽しめたかなあと思います。
あと、ひたすら西宮硝子ちゃんがかわいい!!
そして、主人公も好感度高い!!
全部で7巻しかありませんし、一気読みするにはちょうどいい漫画です。
読後感もある程度すっきりしていますし、なんだかんだ言って楽しめました。本当に楽しめない漫画だったら、そもそもレビュー書こうと思いませんしね。
僕の意見はとりあえず横に置いといて、一度読んでみることをおススメします。
好きな人は本当に好きな漫画として挙げているので、もしかしたら読んでみると、どハマりするかもしれません。
人の意見なんて、「ふーん、そう思う人もいるんだなあ」ぐらいに思っておいて、自分の意見を大切にすることをおすすめします。
それでは!
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