はわわっ、羽輪のどかですっ!
今回紹介する漫画は『のりりん』です。
この漫画は一言で言うと「自転車漫画」ですね。
しかし、自転車漫画と言っても、『弱虫ペダル』のような激しいバトルはほとんどなく、日常生活での自転車の魅力を中心に描いた作品です。
この漫画、読んだ後は間違いなく自転車に乗りたくなりますっ!
今まであまり自転車に興味がなかった僕ですが、今は「ちょっとお金を貯めて、15万円ぐらいの自転車を買おうかな?」と真面目に検討しちゃっています。
というわけで今回は、一度読むと自転車にめっちゃ乗りたくなる漫画『のりりん』を、紹介していきます。
漫画『のりりん』あらすじ
(©『のりりん』)
自動車に乗ることが趣味のサラリーマン・丸子一典(まりこ かずのり、あだ名はノリ)は、今日も愛車でドライブを楽しんでいた。
彼は「チャリなんか死んでも乗らねーから」と豪語するほどの、自転車嫌い。
(©『のりりん』)
ある日、ノリはロードバイクに乗った女子高生・織田輪(おだ りん)を危うく轢きそうになってしまう。ノ
リは警察沙汰になることを避けるため、一旦、輪に免許証を預けることに。
(©『のりりん』)
用事を済ましたノリは、事故の謝罪のため、輪の実家であるラーメン屋に顔を出す。
しかし、そこでなぜか輪と輪の母・陽子に、ロードバイクに無理やり乗せられるはめに。
自転車嫌いのノリにとっては、最悪な一日を過ごすこととなってしまった。
(©『のりりん』)
翌日、合コンの帰り道、ノリは友人の杏真理子(からもも まりこ)に酒を口移しされてしまう。しかも、その直後に警察に遭遇。
酒気帯び運転ということで、ノリは免許取り消しとなり、一年間、車に乗れなくなってしまった。
移動手段がなくなり困っているノリに、輪と陽子は半ば無理やりロードバイクを進める。
免許がなくなってしまった今、他に移動手段もなくノリは大嫌いな自転車に泣く泣く載ることに…。
こんな感じの漫画です。
作者は『ぼくらの』や『なるたる』で有名な、鬼頭 莫宏。全11巻で完結しています。
漫画『のりりん』感想
自転車から見る日常風景
漫画『のりりん』の魅力として伝えたいのが、まずこれ!
この漫画は、自転車に乗った時に見える日常風景を、めっちゃ綺麗に描いているんですよ。
普段、何気なく歩いている、もしくは車で走っている道路。それが、自転車に乗るだけで、こんなにも魅力的な景色に見えるのか!?とこの漫画は驚かせてくれます。
(©『のりりん』)
自転車に乗った直後のワンシーン。
この絵は右半分はきちんと背景が描かれてますが、左側は背景が描かれてません。これ、自転車に乗っている時の感覚を上手く表せていて、感心しました。
自転車に乗っている時って、歩いているときよりも景色がぼや~とするじゃないですか、スピード出してるから。それを背景を描かないことで表現してる。すごい。
(©『のりりん』)
自転車のスピードを上げていくと、景色がどんどん流れて行く…。流れていく風景の一瞬を切り取ったかのような1コマ。美しくて、溜息が出る…。
(©『のりりん』)
そして、立ち止まってみると一気に景色が鮮明に。
僕も自転車に乗ったら、こんな景色を見ることができるのかなあとワクワクしてしまいました。
この漫画の何が良いって、日常風景にフォーカスしてるところなんですよね。
自転車にに乗った時に見える美しい風景を、淡々と描くことで、読者に「僕も自転車に乗ったら、こんな綺麗な景色を見ることができるのか…僕も自転車に乗ってみたいなぁ」と自然に思わせてくれます。
自転車にめっちゃ詳しくなれる
漫画『のりりん』では、輪の母・陽子が自転車の組み立て方や、必要なもの、さらには自転車に関する雑学まで教えてくれます。
(©『のりりん』)
自転車の世界ってこんなにも奥深いのかと驚いてしまいました。
特に、ロードバイクはバラバラのパーツを、自分で組み立てるというのには驚きましたね。
ママチャリしか知らない僕には、自転車を自分で組み立てるという発想はなかった。
様々なパーツを組み合わせて、自分だけのオリジナルの自転車を作り上げる…。なんという甘美な響き…。こりゃあ自転車にハマる人が続出するわけだわ。
おっと、話がそれちゃった。
とにかく、この漫画は自転車の知識に関して、かなり詳しく書いています。
「自転車を買う時にどうしたらいい?」とか「自転車に乗っている時に注意すべきことは何?」という疑問にもしっかりと答えてくれます。
漫画で楽しく自転車について学べるので、これから自転車を始めたい人の入門書として、おすすめできますね。
[the_ad id="604"]
大人たちの青春
自転車を始めることで、ノリには自転車仲間が生まれ、彼らと休日にツーリングに行くようになります。
何気ない道路を走ってみたり、自転車乗りの聖地に行ってみたり。さらには自転車レースのイベントに出て、仲間と汗をながしてみたり…。
最高にリア充してて羨ましくなるっ!!
恋愛的な意味のリア充ではなく、趣味を満喫しているリア充なので、嫉妬とかもなく素直に羨ましく思います。
なんというか、「大人が趣味を満喫している感じ」がたまらなく良いんですよ。
(©『のりりん』)
学生時代の青春は、成人してしまったら二度と体験できません。しかし社会人になってからの青春は、その気になればいつからでも始めることができます。
この漫画を読むと、「僕も思い切って行動すれば、ノリみたいに充実した人生を歩めるんじゃね?」と思わせてくれる。
自転車に限らず趣味に没頭することで、楽しい人生を歩めるんだ、ということを教えてくれる漫画でした。
漫画『のりりん』感想まとめ
漫画『のりりん』は、読むと自転車に乗りたくなって仕方がなくなる漫画ですっ!!
以前、しまなみ海道をレンタサイクルで走ったのを思い出しました。ああ、また走りてえ…。
面白い漫画を読んでも、「ああー面白かったっ!」で終わりがちなんですけど、この漫画は、「僕も自転車に乗りたい!」と行動に移させてくれる感じが、素敵です。
漫画『のりりん』は、こんな人におすすめ!
・自転車に興味がある人
・美しい風景が好きな人
・大人になっても青春を感じたい人
というわけで今回は、漫画『のりりん』を紹介しました。
超面白い作品なので、気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいっ!
おすすめ記事
最高に面白いおすすめ漫画ジャンル別ランキング!漫画オタクが厳選!【マイナー作品多め】
超面白いおすすめの漫画をジャンル別にランキング形式で紹介!バトル、ファンタジー、恋愛、スポーツ、音楽、デスゲーム、泣ける系などなどジャンルはごちゃまぜ。マイナー漫画が多めです!
こちらの記事では、今までに読んだ漫画の中で特に面白かったものをランキング形式で紹介しています。
少しマイナーな漫画が多めに入っているので、もしかしたらまだ見ぬ面白い漫画に出会えるかもしれませんよ♪