雑記

『ムシウタ』という僕が世界で一番好きなラノベを全力で紹介するっ!

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どうも羽輪のどかです!

みなさんは面白いライトノベルの代表格っていったら何を思い浮かべますか?やっぱり涼宮ハルヒの憂鬱とか、とある魔法の禁書目録、とか俺ガイルとかですかね。

これらはもう発行部数もすごいレベルの大人気作品です。読んでみるとめっちゃ面白い!

今日紹介するムシウタという作品はこれらの作品と比べて発行部数はかなり劣ります。しかしおもしろさは全く引けを取りません。ていうか超えてます!

だって僕が学生の頃にめっちゃどハマりした作品だもん!マジでおもしろい!ページをめくる手がとまらない!

ということで、そんな隠れた名作ムシウタについて、今日は書きます!

 

※僕が一番好きなライトノベルなので、勢い余って6500文字も書いてしまいました、だからめっちゃ長いです。

ムシウタあらすじ

ジャンルは異能力バトルものです。この作品ではという強大な能力を持つ者は虫憑きと呼ばれます。

ようはジョジョの奇妙な冒険のスタンドにあたるものが、虫です。そしてスタンド使いにあたるのが虫憑きです。

虫憑きは一般人にとっては差別と恐怖の対象でありながら、半ば都市伝説的な扱いをされています。いやー怖いけどホンマはおらんやろ的な感じに思われています。

つまり、虫憑きが一般人に認知されてしまうと、パニックが起こる可能性があるのです。

そこで、政府は虫憑きの存在を隠蔽しようと特別環境保全事務局、通称特環を作りました。

この組織では、虫憑きを取り締まれるのは虫憑きしかいないという考えから、構成員のほとんどが虫憑きです。

そして、この特環の中で最強の存在である虫憑きかっこうがこの作品の主人公となります。

かっこうを含む特環の人間は政府の命令を受けて在野の虫憑きを片っ端から潰していきます。女、子供も容赦なく。

一方でこの特環から在野の虫憑きを保護するために、レジスタンス組織むしばねが動き出します。

この特環vsむしばねの戦いについて描いた作品がムシウタとなっています。

 

ムシウタの魅力~構成編~

あらすじが長くなってしまいました。大好きな作品なので、つい長々と語ってしまうんです。ごめんね!

じゃあ、そろそろムシウタの魅力について書いていきたいと思います。まずはムシウタの構成面から魅力を書いていきます。

 

先の読めない展開

本当に先が読めない展開が多いです。というのもムシウタでは、マジですぐに人が死にます!

新キャラが出てきたと思ったら、その巻の内に死ぬこともザラです。結構な主要キャラがどんどん退場していきます。

バトルものの作品だと、どうせ主人公側が勝つんやろと思って、いまいちドキドキできないときが結構あります。

しかし、ムシウタではあっけなく人が死ぬので常に緊張感をもって読み進めることができます!なお、好きなキャラが死んだときは、すごく悲しい気持ちになります…。

 

主人公がコロコロ変わる

ムシウタでは主人公がかなりコロコロ変わります。もちろん、シリーズを通しての主人公(=かっこう)は存在します。

しかし、そのシリーズを通しての主人公であるかっこうが、3巻続けてほとんど出てこなかったりします。

出てきても最後のページでちょっとだけとかいうのがよくあります。なかなかないんじゃない?こんな作品。

シリーズ通しての主人公のかっこうがいない巻では、基本、いきなり出てきた新キャラがその巻の主人公になります。

これのおかげで主人公以外の様々な人物の視点から、ムシウタの世界観を見ることができます。

主人公、ヒロイン、虫憑きを知らない一般人などなど、いろんな人の目を通してムシウタの世界を描くことで、世界観に深みがでます。

 

多くの人物の視点から描かれる群像劇

だいたい毎巻、3人ぐらいの人物の視点から物語が描かれます。

例えばあるシーンが主人公の目線で描かれていたとします。すると次の章では同じ時系列のシーンをヒロイン目線で描写していたりします。

これのおかげで、登場人物たちが、どんなことを考えているのかが非常にわかりやすいです。

片方の視点からみたら何気ない出来事でも、もう片方の視点からみると、とんでもない出来事だった、みたいな。

あと、群像劇なので多くのキャラが出ます。そして、けっこういろんなキャラにスポットライトが当たります。

みんなが主人公って感じです。お気に入りの脇役キャラがたまに目立ってると嬉しくなります。

 

ムシウタの魅力~設定編~

ここではムシウタの世界観やキャラの異能力など、設定面から出る魅力を書いていきます。

救いがない世界観

能力バトルものの話って、みんな自分の異能力を結構気に入ってますよね。「俺のスタンド、クレイジーダイヤモンドは強いぜ!」ドヤッみたいな。

でもムシウタのキャラはみんな自分の「虫」という能力を嫌っています。

というのも、「虫」は虫憑き(能力の所有者のこと)の記憶や生命エネルギー的なものを消費して、能力を使うので、使いすぎると死んでしまいます。

死ぬまでいかなくとも、能力を使いすぎると大切な思い出の記憶を失っていきます。だから、虫憑きはなんとかして普通の人間に戻る方法がないのかを探し続けています。

 

能力を使うと自身は消耗していきますが、反対に虫は虫憑きの生命エネルギーを吸い取っていくので、どんどん力をつけていきます。

そして、虫憑きの生命エネルギーを全て吸い取ると、虫は虫憑きの元から離れ、超巨大なモンスターになります(作中ではこれを「成虫化」と呼ぶ)。

そして周囲に甚大な被害をもたらすのです。

 

ちなみに能力を使わなくても、微量ながら虫に生命エネルギーを奪われます。だから、能力を使わなくとも、最終的には成虫化まで行ってしまいます。

また、戦闘などで虫が破壊されてしまうと、虫憑きは廃人になってしまいます(作中では廃人を「欠落者」と呼ぶ)。そして二度と戻りません(一人の例外を除いて)。

つまり、戦闘中に虫が破壊されて廃人になるか、虫に生命エネルギーを奪われて死ぬかのどっちかなのです。

 

ね、救いがない話でしょ。この絶望的な状況で、必死に生き続けようとする少年少女の姿が、読んでてグッとくるわけですよ。

主人公のかっこうも、ヒロインの杏本詩歌も超健気なんです。彼らの目標は人並みの生活を手に入れたいだけ。でも、それは叶いそうにない。

しかし、彼らは必死にそれを叶えるために戦い続ける。うーん、切ない。胸がキュンキュンする!

 

主人公がだんだん弱くなる

普通、主人公って巻を重ねるごとに強くなっていきますよね。でもムシウタではだんだん弱くなっていきます。

主人公の一人こと「かっこう」は1巻の時点で、すでに最強の虫憑きとして恐れられる存在です。しかし最強である分、強敵と戦うことも多くエネルギー消費が激しいです。

よって、巻が進むごとに、どんどん自身のエネルギーを虫に喰われ、虫の制御ができなくなっていきます。体もボロボロです。

 

このボロボロになりながらも戦い続ける姿がすっごくかっこいい。「もうちょっともってくれよ…俺の身体!」みたいな展開すごく好き。中二心を非常にくすぐられる。

昨今の俺TUEEE系のラノベに飽き飽きしている人には、ぜひムシウタを読んでもらいたいです。

ボロボロになりながらも、大切なものを守るために戦う、かっこうの姿に心躍るはずです!

 

たくさんの異能力が出てきてテンション上がる

異能力バトルものなのでたくさんの能力者が出てきます。中二病の僕には嬉しい限りです。ムシウタに出てくる能力は大きく分けて3タイプあります。

 

分離型

所有者が虫を使役して、虫に物理攻撃をさせて戦う。ジョジョのスタープラチナみたいな感じ。一番数が多いタイプ。ヒロインの杏本詩歌がこのタイプ。

 

特殊型

炎や水を操ったり、自分自身が炎になったりして戦う。物理攻撃が効きにくい。数が少なくレア。僕のお気に入りキャラの「霞王」こと、御嶽アンネリーゼがこのタイプ。

 

同化型

虫と合体して超人的な身体能力を得ることができる。作中でもほとんど存在せず激レア。戦闘力もトップクラス。主人公のかっこうがこのタイプ。

こういう風に、作中でしっかりと能力のタイプを決めてくれると、バトルが読みやすくなっていいですね。

特殊型には物理攻撃効きにくいから、精神攻撃するぞ!みたいに戦略性が上がる。

あと、妄想もはかどるよね。僕の考えたオリキャラはこんな能力を持っててー、こういう相手に強いみたいなね。

僕はすぐこういう妄想してしまうので、妄想が好きな人にもムシウタはおすすめできます。

 

ムシウタの魅力~キャラ編~

ここではムシウタのキャラの魅力を語っていきます。

主人公のかっこうが硬派

主人公のかっこう君は硬派な男です。見た目は普通な、どちらかというとおとなしそうな人ですが、心は硬派です。昨今のナヨナヨした主人公とは一味違います。

彼は特環という組織の戦闘員で、在野の虫憑きを欠落者にしまくっています。まあ、ある理由があって欠落者にしているんですが…。

そして、片っ端から欠落者にするので、彼は周りからすごく嫌われているし憎まれています。

 

でも、かっこう君は言い訳しません。自分が憎まれるのは当然だし、それで自分が殺されても仕方がないと割り切っています。なかなか硬派な主人公じゃないですか!

周りから憎まれ続けながらも、人類や虫憑きたちの平和のために戦い続ける姿に、中学生のときの僕は、すごく感動したのを覚えています。男の中の男ですよかっこう君は!

そんな熱い主人公が見れるのもこの作品の魅力です。

あと、女キャラがたくさん出る割に、かっこう君はあんまり他の女に興味を示しません。最初から最後までヒロインの杏本詩歌、一筋です。

愛する女は一人だけという姿勢がかっこいいです!

 

ヒロインの杏本詩歌がどんどん成長していく

ヒロインの杏本詩歌ちゃんがどんどん成長していくので、読んでてグッときます。「最初はダメダメだったのに、こんなに立派になって…(涙)」という気分になる。

最初は周りにほとんど守られてばっかりいるんですよ、この子。戦闘力は最強クラスなんですけど、力の制御ができないので戦闘ができない。

そして本人は大人しくてドジっ子なので、周りから常に守られています。

 

しかし、巻を重ねるごとにしっかり者になっていき、最終的にはみんなを率いていく存在になります。僕はこのような成長ストーリーが大好きなので、ムシウタはどんぴしゃでハマりました。

この作品は基本的に主人公のかっこうと、ヒロインの杏本詩歌は別行動をしていて、ほとんど遠距離恋愛状態です。

そんな中で、かっこうと対等でいられるように、また困っている人を助けれるようになるために、努力を続ける詩歌ちゃんホント健気。

もう、読んでる途中に、娘を持つお父さんの気持ちになりましたよ。「立派になったね、詩歌ちゃん…」戦闘もバリバリこなすようになるし。すごいよ、詩歌ちゃん。

 

個性豊かなサブキャラ

主人公とヒロイン以外にも、キャラが濃い奴らがたくさん出てきます。包帯ぐるぐる巻きのヤバそうな男とか。上品そうな金髪美少女だけど、実は戦闘狂の人とか。

それらのキャラは、ただの一発屋で終わらず、生い立ちや過去のエピソードなどもしっかりと描写されています。そのおかげで、キャラが一層引き立ちます。

また、過去にちょっとしか登場してなかったキャラが、次の巻でいきなり主役級になったりします。

このようにただのモブキャラがいきなり重要キャラになるのも、ムシウタの面白い所です。

 

ちなみにこの表紙の子が、僕のお気に入りのキャラです。

金髪美少女の戦闘狂、カードネーム「霞王」こと御嶽アンネリーゼちゃん!霞を固めて巨大な爪を作って、相手を攻撃するよ!超強い!

 

ムシウタの楽しみ方

ここでは、ムシウタの原作やアニメの楽しみ方について書きます。

ムシウタの読み方

もし、ムシウタを読んでもいいかなと思ってくれた人がいるなら嬉しいです。そこで、そのような人がスムーズに読めるように、読み方を紹介しておきます。

ムシウタは全15巻で完結済の作品です。まずは順番に読み進めていってください。

そして10巻あたりまでに1回読むのをストップしてください。

 

そして次に、こちらのムシウタbugというのを読んでください。こちらはムシウタ本編よりも前の時間軸の話となっています。

中学時代のかっこうと、一之黒亜梨子が様々な事件に立ち向かう話となっています。全8巻で完結済みです。

ムシウタ本編の最後の方の巻には、ムシウタbugのキャラが結構かかわってくるので、先に読んでおいた方が、よりムシウタを楽しめます。

理想としては本編の10巻を読む前ぐらいには、ムシウタbugを全て読み終えているのがベストです。

そして、ムシウタbugを全部読み終えたら、残りのムシウタ本編を最後まで読み進めていきましょう。

こちらはムシウタの番外編、ムシウタ00です。杏本詩歌の過去や、本編における重要人物の過去について書いてあります。

本編を読み終える前に読んでおくと、より本編を楽しめます。結構薄いのですぐに読めると思います。

まとめると、まず本編を読み進める→本編10巻までにムシウタbugを全部読む→ムシウタ00もできれば読む→本編を最後まで読む

これが一番ムシウタを楽しめる読み方です。結構巻数多いのが難点だけど、読みやすい文章と、すごくおもしろいストーリーなので、すぐ読み進めれます。

あ、それと、WIKIはネタバレの宝庫だから絶対に見るなよ!特に1巻を読み終えるまでは、WIKIにアクセスするのも止めといたほうが良い!

 

アニメは最初に絶対見るな

アニメ版ムシウタは最初に絶対に見るな!なぜなら、あれをムシウタだと思ってほしくないからです。

あれを見て「ムシウタっておもしろくないじゃん。原作読むのやめとこう」と思ってほしくないんです、僕は!

アニメ版ムシウタはキャラデザも全然違うし、内容もかなり改変されています。あれは、タイトルだけ同じの別作品です。

僕はムシウタが売れなかった原因は、アニメ化が失敗したからだと思っています。それほどイマイチなアニメです。

一つアニメ版を褒めるとしたら、声優が豪華なことです。なんとヒロインの声優が花澤香菜です!ほかにも井上麻里奈や田村ゆかりなど、なかなか豪華なメンツがそろっています。

まあ、言いたいことは、「ある程度原作を読んでからにしようね、アニメを見るのは。」ということです。

ちなみにyoutubeにムシウタbugドラマCD版というのがあります。こちらはムシウタbugを原作通りに再現しているので、こっちは聞いてみてもいいかもしれません。

こちらも声優が豪華です。ムシウタbugのヒロイン、一之黒亜梨子は水樹奈々です。豪華!

 

最後に

ムシウタは本当に面白い作品です!ぜひとも多くの人に読んでもらいたいと思います!僕がこんなに長文を書くほどおすすめする作品です。もしおもしろくなかったら木の下に埋めてもらっても構いません。

さあ、みんな今すぐムシウタ読もうぜ~。そしてかっこう君や杏本詩歌ちゃん、御嶽アンネリーゼちゃんについて語ろうぜ〜。

それでは!

 

 

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羽輪のどか

1年に1000冊以上のマンガを読んでるマンガ大好き小学生! 「ちょっとマイナーだけど実は面白い!」そんなマンガを紹介していこうと思いますので、よろしくお願いしますっ!

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