はわわっ、羽輪のどかですっ!
突然ですが、ノスタルジーな感じっていいですよね。
ノスタルジーっていうのは、懐かしい青春時代とかを思い出した時に感じる、ちょっと寂しくて涙腺に来る感じのやつのことね。
個人的にあの感覚が大好きなんですよ。あの儚い感じがたまらん。「もののあはれ」や「わびさび」を愛する、純日本人な僕にとってノスタルジーは大好物なものなんです。
そんなノスタルジー大好き人間の僕が、今回おすすめしたいバンドが『nano.RIPE』です。
このバンド、ノスタルジーの塊みたいなバンドなのよ、マジで。三度の飯よりノスタルジーが好きな僕には好みのど真ん中つっきってる。本当、すげえ好き。
でもね、あんまり売れてないんですよ。おそらく特徴的な声と、アニメタイアップばかりしてるところが、一般人様には受けないんだろうなと思ってます。
オタク用バンドみたいに思われちゃって、避けられてる感があるんですよね~。もったいない、非常にもったいない。nano.RIPEはもっと売れるべきですよ。
というわけで、今回は僕の大好きなバンド『nano.RIPE』を紹介します。
nano.RIPEってどんなバンド?
nano.RIPEとは、日本のロックバンドである。所属事務所はハイウェイスター。所属レコード会社はランティス。2004年より活動開始。インディーズ時代は、ライブハウスを中心に年間100本以上のライブを行う。
2010年9月に「パトリシア」でメジャーデビュー。2011年にテレビアニメ『花咲くいろは』のオープニングテーマ「ハナノイロ」を担当し、注目を集める。同アニメでは他にも複数の楽曲を提供している。
ランティスに所属しているので、アニメ作品のタイアップで作品を出すことが非常に多いです。(ランティスはアニメ系のレコード会社)
冒頭でも書いた通り、ノスタルジーを感じさせる楽曲が多いのが特徴。
ちなみに最近、ベースとドラムが脱退しました。現在はサポートメンバーを入れつつ活動中。
nano.RIPEの楽曲紹介
さっきからノスタルジー、ノスタルジーと連呼していますが、百聞は一見に如かずだと思うので、まずはこちらの曲を聴いてみてください。
開始1秒で、もうノスタルジー。切ない音色を奏でるギターの音が、ノスタルジー感をガンガンに出しています。
やめろ、いきなりノスタルジー全開でいくと「ふえぇ…寂しいよぉ…」ってなっちゃうから。涙出ちゃうから。
冒頭のスロウな入りから、一気にスピード感溢れる演奏に変わりますが、スピードが速くなってもきちんとノスタルジー感を保ってるのもいい。
細く長く伸びたふたつの影 まるで絵に描いたような夕暮れに
おかしなポーズを映す帰り道 笑い声こだまする
そして、この歌詞。ノスタルジー力53万ぐらいある。
小学校時代の帰り道、ちょっと暗くなってきた夕暮れ時。友達と無邪気に遊びながら帰ったあの日を思い出させてくれます。
「今日のご飯はカレーかなあ?そうだったら嬉しいな~。」とか思ったりしながら、帰ったわけですよ。
もう、あの頃は戻ってこないんだね…。ああ、切ない。
きみと目が合うたび赤く染まる頬を沈みかけたオレンジのせいにした
夢のような今を少しも色褪せずにココロにしまっておけたらいいな
サビの歌詞もノスタルジー力強すぎるだろ。夕暮れを「沈みかけたオレンジ」とか言うんじゃないよ。めっちゃ切なくなるでしょうが。ふえぇ…あの頃に戻りてえ。
次はこの曲。この曲は個人的にnano.RIPEの中で最高傑作と思ってる曲です。
清涼感あふれるギターの音色がたまらない。夏らしさを存分に表現していますね。
nano.RIPEのノスタルジーさは、このササキジュン氏のギターの音色によって成り立っていると思う。彼の演奏するコードやアルペジオは非常に綺麗で、繊細。
その美しい音色が、僕の深層心理からノスタルジーという感情を呼び起こすのです。儚くて切ないアルペジオを演奏させたら、彼の右に出る者はなかなかいない。
ササキジュン氏は、特にサビがすごい。nano.RIPEでは、サビはきみコ氏のシンプルなコード進行にササキジュン氏が単音フレーズを入れていく、という構成が多い。
この、ササキジュン氏の単音フレーズのセンスがすごいんです。
彼の手にかかるとシンプルなコード進行が「なんでこんなにも美しいサウンドになるんだ…」と思わず口が空いてしまうレベルに昇華される。
この「面影ワープ」という曲も例外に漏れず、サビで美しいギターフレーズが聴けます。ちょっと注意して聴いてみて欲しいですね。めっちゃノスタルジーなサウンドですよ!
あと、「面影ワープ」は歌詞も素晴らしい!
注ぐ蝉時雨 追いかけてたカブトムシ
溶けたアイスキャンディ 巻き戻る記憶
この少年時代を思わせる美しい歌詞!
田舎の森の中で、虫取りなんかしてね……友達とはしゃぐわけですよ。そしてちょっと疲れたらね、みんなでアイス食べてね…笑い合うんですよ…。
やべえ、あの頃に戻りたすぎてつらい。実際はインドア少年だったから、こんなことしてないんだけど、それでもこの曲を聴いてるとノスタルジーな気分になってくる。
神様よ、僕をあの頃に戻しておくれ…。僕をクソみたいな現実から解放しておくれ…。
これもサビがすごい。サビの後ろで流れている高音のメロディがきれいすぎて、僕のドス黒い心が浄化されそう…。お前、消えるのか…?ってなる。
なんか朝焼けを想像してしまう、この曲を聴くと。なんでかわからんけど、そう感じてしまうのです。
そして、きれいな朝焼けの情景を想像してしまった僕は、なんともいえないノスタルジーさを感じてしまうのです。
本当、ノスタルジーさで胸が一杯になって泣きそうになる。うう、寂しい…。誰か僕に「俺がいっしょにいてやんよ!」と言ってくれ…。
こんな風にnano.RIPEは、持ち前のノスタルジーさで、視聴者を現実逃避させようとしてくるバンドです。
もう、彼らの曲聞いたら、昔に戻りたくなってしょうがないもの…。
つらい今なんて、僕はもう知らない…。きっと夢なんだ、そうに違いない。
目が覚めたら、朝からあっくんと一緒にカブトムシを採りに行くんだ…。そして家に帰ったら、お母さんがカレーを作って待っていてくれてるんだ…。
nano.RIPEのおすすめのアルバム
1st.アルバム『星の夜の脈の音の』が、一番おすすめですね。初めて聞く人は、これだけ聴いたらOK。
このアルバムには上で紹介した「面影ワープ」が入っています。その他にも高クオリティな曲がたくさん入っていて、捨て曲が一切入ってないです。
次点で3rd.アルバム『涙の落ちる速度』ですね。こちらには上で紹介した「影踏み」が収録されています。こちらもノスタルジーを感じさせる曲が、多数収録されています。
ちなみに4th.と5th.は個人的にイマイチでした。最近のnano.RIPEはノスタルジーさが薄くて、あんまり好みじゃない。
最後に
今回は、ノスタルジーさで現実逃避させてくるバンド『nano.RIPE』の紹介をしてきました。
非常に、良いバンドなので是非ともみんなに聴いてもらいたいです。
あ、ちなみにnano.RIPEを聴いたことで、現実逃避しちゃって今を生きれなくなっても、一切責任はとりませんので。その辺は個人の判断でよろしくね~。
さぁて、明日はたっくんと一緒に釣りに行くぞ~。
じゃあね~、はわわ~。