はわわっ、羽輪のどかですっ!
今回紹介する漫画は『少女終末旅行』です。
文明崩壊後の世界を、二人の少女が当てもなくさまようだけの漫画なんですが、言いようもないほどワクワクしました。
退廃的でノスタルジーな雰囲気がたまりません。
僕はこういうノスタルジーを感じることができる作品が大好きなので、めちゃくちゃ楽しめましたね。
ということで今回は、退廃的な世界観が魅力の漫画『少女終末旅行』を紹介します。
目次
漫画『少女終末旅行』あらすじ
ここは文明が崩壊した終末世界。
人もいないし生き物もいない。あるのは、ただ取り残された廃墟のみ。
二人の少女・チトとユーリは、そんな何もない世界で暮らしていた。
彼女たちは今日も食料を求めて、ひたすら移動する。
自前の半装軌車「ケッテンクラート」での旅は快適とは言い難いが、案外悪くないものだ。
(©『少女終末旅行』)
何もない終末世界で、二人の少女は様々な風景を見て、様々な体験をし、そしてのんびりと過ごすのであった。
漫画『少女終末旅行』感想
退廃的な世界が美しい
漫画『少女終末旅行』は、何らかの事情で文明が滅んでしまった世界を、二人の少女が冒険する…といった漫画です。
チトとユーリは、食料を求めて様々な場所に訪れるのですが、そのどれもが非常に美しいんですよ。
そこかしこにある、取り残された建物たち。それは今や誰にも使われない廃墟でしかないんですが、独特の存在感を醸し出しています。
虚無的で、退廃的で、見ているとちょっと寂しい気持ちになる…けれどその感覚がとても気持ちいい。
廃墟に宿る…いや廃墟にしか宿らない神秘的な美しさを、存分に楽しむことができる作品ですね。
そんな退廃的で美しい風景を、少し紹介してみようと思います。
(©『少女終末旅行』)
完全に都市機能を失った街並み。
このシーンは高い所から街を一望しているところなんですが、もう美しすぎてクラクラします。
ただの美しさじゃないんですよ。
この、ちょっと影を抱えたような、ダークで寂しい美しさ。
僕はこういったジャンルが大好きなので、ページをパラパラとめくっているだけで、めちゃくちゃ楽しかったです。
(©『少女終末旅行』)
とある場所でみつけた寺院のような場所。古代の人々が立てた謎の御神体が、幻想的な美しさを放っています。
僕は、神社仏閣みたいな古くて神秘的な建物が大好きなんですよ。
だから、このシーンを見た時は鳥肌が立った。
もうね、巨大な、しかもよく分からない謎の建造物を出すのズルいわ。こんなんテンション上がらないわけないじゃん。
この建物が作られた背景とか、いろいろ考えちゃってワクワクしてしまうに決まってるじゃないですかーやだー。
こんな風に、退廃的で美しい空間をひたすら楽しめるのが『少女終末旅行』のいいところです。
退廃的な世界観が好きな人には、たまらない漫画ですね。
「文明崩壊前はどんな世界だったのか」を妄想するのが楽しい
チトとユーリが冒険する中で、文明崩壊前の世界の痕跡が見つかることがあります。
この手がかりを元に、あれこれと妄想するのがとても楽しいです。
(©『少女終末旅行』)
雪に埋もれた看板を見つけるシーン。
これ、明らかに日本語ですよね。「発電所」って書いてあるもん。しかし、チトはこの文字を読むことができないのです。
見た目的にチトは日本人っぽいんですが、なんで読めないのでしょうか。
もしかしたらこの文字は、チトのいる世界ではもう使われていない文字なのかもしれません。
おそらく、チトのいる世界は近未来で、チトにとってこの看板の文字は古代文字みたいなものなのでしょう。だから、チトはこの文字を読むことができなかった。
こういう風に、作中で見つかる手がかりを元に、あれこれと考えるのが非常に楽しい。
(©『少女終末旅行』)
コミュニケーションがとれる自立ロボットがいることから、文明崩壊前の世界は相当高度な技術力を持っていたことが分かります。
しかし、今の世界の文明レベルはものすごく低い。
どれぐらい低いかというと、「音楽というものがあるらしい」とか「魚っていう生き物が昔いたらしい」ぐらいのレベル。
どうして、こんなにも高度な文明を持つ世界が滅んでしまったのか?
それを考えるだけでもワクワクせざるを得ません。
チトとユーリのゆるい関係が心地いい
チトとユーリは、いつも一緒に行動をしている良き相棒同士。
いつも一緒にいるということは、もうすっごい甘々な関係なのかな～と思いきや、意外と適当な関係。だが、そこがいい。
(©『少女終末旅行』)
結構な頻度で、チトとユーリはこういうやり取りをしています。この、お互いに軽口を言い合える関係性がなんとも微笑ましい。
本当に仲がいいからこそ、お互いに遠慮なく罵倒できるんですよね。なんだか、仲のいい女子高生感があっていい。
クラスでもいたじゃん。「お前、やめろ。うざいうざい。」とか言いながら、結構仲がいい女子。ああいうの、いいよね。
(©『少女終末旅行』)
しょーもないダジャレを言うユーリに、呆れるチト。
「黙れ」なんてキツイ言葉を言ってますが、内心「ま～た、ユーリはくだらないこと言って…。仕方のない奴だなあ。まあ、そういうところも嫌いじゃないけど」とか思ってそう。
なんだよ、この漫画。巧妙に隠してるけど、実は百合漫画じゃねえか!たまんねえなあ、おい。
チトとユーリの軽口の応酬に、なんだか尊さを感じてしまう…そんな作品ですね。
漫画『少女終末旅行』感想まとめ
漫画『少女終末旅行』は、退廃的な世界観がたまらないSF漫画ですっ!
人々に忘れさられた街、ただ静寂のみが存在する廃墟…みたいなのが好きな人にとっては、たまらない漫画といえるでしょう。
漫画『少女終末旅行』は、こんな人におすすめ
・退廃的な雰囲気が好きな人
・作品の世界観を考察するのが好きな人
・百合好きな人。
ということで今回は、漫画『少女終末旅行』を紹介しました。
超面白い作品なので、気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいっ!
アニメ版『少女終末旅行』がAmazonプライムで無料で見れる!
現在、Amazonプライムにてアニメ『少女終末旅行』が無料で配信されています。
より美しく描かれた退廃的な景色と、声と動きが付くことでさらに可愛くなったチトたちの百合っぷりがたまりません。
また、無料で見れるのでお金をかけずに『少女終末旅行』を楽しみたい人にもおすすめですっ!
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